歯の健康が全身の健康につながる理由

健康寿命

こんにちは。君津ピースデンタルクリニックです。

近年、「人生100年時代」と言われるようになり、年齢を重ねても元気で自分らしく過ごすことが重要になっています。
そのために欠かせないのが、歯の健康です。

今回は、歯の本数と健康寿命についてお話しします。

歯の健康と全身の関係

歯の健康は、お口の中だけのではなく、全身の健康とも大きく関わっています。
たとえば、歯周病が進行すると、歯周病菌が血流を通じて全身へ広がり、心疾患・糖尿病・肺炎などのリスクを高めることがわかっています。
そのため、お口の健康状態は全身のさまざまな病気に影響を及ぼします。

歯の本数と健康寿命

歯の本数が少ない人ほど噛む力が弱まるだけでなく、死亡率が高い傾向にあるという報告があります。また、噛む力が弱まると以下のような悪影響が生じます。

  • やわらかい食事に偏りやすくなるため、栄養バランスの乱れや筋力・免疫力の低下につながる
  • 体のバランス感覚にも影響し、転倒や寝たきりのリスクが高まる
  • 噛む力が弱まると脳への刺激が減り、認知症のリスクが高まる

このように、歯の本数は健康寿命と大きく関係しています。

歯の寿命を縮める原因

歯を失う主な原因は、以下のとおりです。

むし歯

むし歯は、お口の中の細菌が糖分をエサにして酸をつくり出し、歯の表面(エナメル質)を溶かすことで発症します。放置すると痛みが出るだけでなく、進行すると歯の神経にまで炎症が広がり、最終的に抜歯が必要となることもあります。

歯周病

歯周病は、歯ぐきの腫れや出血から始まり、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性のある病気です。多くの場合、自覚症状が少ないまま進行するため、早期発見がとても重要です。

歯の破損

歯は、転倒や事故、歯ぎしり・食いしばりなどにより、欠けたり折れたりすることがあります。また、むし歯や歯周病で弱くなった歯は、わずかな力でも破損しやすくなります。歯が破損すると噛む力が低下し、食べにくさにつながります。

歯の寿命を延ばす習慣

健康な歯を長く保つためには、日々の積み重ねが大切です。

正しい食生活

歯や歯ぐきを健康に保つためには、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。
特に、カルシウム・ビタミン類・食物繊維のバランスを意識してとるようにしましょう。これらの栄養素は、歯のエナメル質や象牙質を強くする働きや、歯ぐきを健康に保つ役割があります。
また、よく噛んで食べることで唾液の分泌が促進され、むし歯や歯周病の予防にもつながります。

毎日の口腔ケア

歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを活用して、歯と歯の間も丁寧にケアしましょう。洗口液の使用も、お口の中の細菌減少に効果的です。
また、歯ブラシは月に1度、もしくは毛先が開いたらすぐに交換し、常に清潔な状態を保つことが重要です。

定期検診

痛みや症状がなくても、歯科医院で定期的に歯科検診を受けることは、歯の健康を守るために大切です。歯石除去やむし歯の早期発見、正しい歯みがき方法の指導が受けられるため、定期的な受診をおすすめします。

まとめ

歯の健康は、全身の健康とも大きく関わっています。
むし歯や歯周病は、気付かないうちに進んでしまうことも多いため、定期的な歯科検診が大切です。
お口の環境を整え、予防をしっかり行うことで、健康な歯を長く保つことができます。
当院では、一人ひとりに合わせた口腔ケア方法を提案していますので、気になる方はお気軽にご相談ください。