こんにちは。君津ピースデンタルクリニックです。
3月7日は「花粉症記念日」といわれていますが、この記念日は誰がどういう由来で制定した記念日なのか、わからないそうです。(1993年3月7日気象庁が花粉飛来情報の発表をはじたことから記念日になったという説もあります)
花粉症は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが主な症状ですが、歯が痛くなったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は花粉症と歯の関係についてお話しします。
花粉症と歯の関係性
花粉症の時期に歯が痛くなるのは下記の原因が考えられます。
口腔内の乾燥
通常、人は鼻で呼吸していますが、鼻水や鼻づまりで鼻呼吸がしづらくなると口で呼吸しがちになります。口呼吸で口腔内が乾くと唾液による自浄作用が低下することで、免疫力が下がり、歯周病やむし歯を引き起こしやすくなります。
また、抗ヒスタミン剤などのアレルギー症状を緩和する薬の副作用で口腔内が乾燥しやすくなることもあります。そのため、花粉症の時期はいつもより歯周病(歯肉炎・歯周炎)になりやすくなります。
副鼻腔炎
花粉症によるアレルギー性鼻炎が長引くと、鼻の粘膜が腫れて鼻水がたまってしまい、鼻腔に細菌が感染して炎症がおきます。副鼻腔は上の奥歯の近くに位置しており、炎症を起こすことで歯が痛むことがあります。副鼻腔炎の場合は歯の痛み以外にもいくつか症状があります。歯が痛む場合、痛みの原因がむし歯や副鼻腔炎かの判断は難しいので、耳鼻科と歯科医院の両方を受診することをおすすめします。
花粉症で歯が痛むときの対処法
花粉症により鼻が詰まってしまい、口呼吸になってしまうときにはこまめに水分補給をとり、口腔内が乾燥しないようにしましょう。鼻洗浄を使用するのも効果的ですが、歯が痛むときは早めに歯科医院を受診してください。歯の痛み以外に頭痛がしたり、目の奥に痛みがあるときなどは副鼻腔炎の可能性もあるので、耳鼻科を受診しましょう。
まとめ
花粉症で鼻詰まりがひどく口呼吸になってしまう方は、むし歯や歯周病のリスクがあることを認識しておくことが大切です。そのため、口腔内の乾燥を防ぐためにこまめに水分補給をして、唾液の分泌を促すようにしましょう。唾液腺マッサージや舌のストレッチなどもおすすめです。当院では、乾燥対策や唾液腺マッサージのレクチャーも行なっていますので、気になる方はお気軽にお声掛けください。